非接触測定!熱物性(熱拡散率)測定装置

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  • 熱物性測定装置 サーモウェーブアナライザ
  • TA35型

【特徴】
 ・接触(熱)抵抗の影響を受けない非接触測定
 ・幅広い測定レンジ ~有機フイルム~ダイヤモンドまで~
 ・水平(XY)・垂直(Z)方向の測定を1台で対応
 ・垂直(Z)方向のマッピング測定

 

測定原理

   

(1) 周期加熱源(P0eiωt)によって熱拡散率αの試料表面をスポット加熱
(2) 加熱点における温度の交流成分はTac=P0eiωtと表される
(3) 周期加熱源(P0eiωt)が周辺に励起する温度伝播は下式で表せる

(4) c︓単位体積当たりの比熱容量、ɤ︓点熱源からの距離
  k は次式で表される温度波の波数である

(5) ここでμは熱拡散長である。よって位相は次式となる。

特徴

RANGE(測定範囲) 幅広い測定レンジをカバー~有機フィルムからダイヤモンドまで~

 

 

FLEXIBLE SHPES 試料形状にとらわれない測定が可能!

~丸でも四角でも三角でも、どんな形状の試料でも測定できる~

お客様の開発現場で求められている声にサーモウェーブアナライザTAは対応しています。

測定試料の形状を装置に合わせる必要がないので、試料調整の手間やコストを大幅にカットすることができます。

 

 

SAFE&EASY OPERATION 試料を置いてPCで操作するだけの簡単オペレーション

 

 

異方性評価 XYZ方向の連続測定が可能~異方性がある材料の評価に~

垂直方向測定・水平方向測定

<用途>

  • 電子部品の放熱材料の評価
  • 半導体レーザの電極部の評価
  • 発熱発電材料の評価
  • 超硬工具のコーティングの評価 ほか

 

異方性の把握はしていますか?樹脂と各種フィラー(A1N、SiO2、SiC、CNT)の複合材料は、
配合比率により“熱伝導性”が大きく変化しますので、熱拡散率の測定が必須です。
本装置は、同一ワークかつ同一試料で、XYZ3方向の連続測定が一度に行えますので、異方性を把握したい試料の測定に最適です。
放熱シート、炭素繊維強化樹脂、高熱電動性樹脂、電子回路に使用されるポリイミドシートなど、さまざまな試料の測定に
お役立ていただけます。

 

測定事例

電子部品とTIM材の密着性評価

測定対象                       測定結果

   

積層材料は、熱伝導の異なる材料を重ねて作るため、接着の均質性によって、熱の伝わりが大きく変化することが予想されます。
しかし、積層材料の正確な熱伝導率を測定することは、従来非常に困難であり、開発する上での懸念事項のひとつになっています。
本装置は、垂直方向の位相遅れを連続取得し、マッピングすることで積層材料の熱伝導を相対的に評価することが可能です。
材料の熱物性の相対的評価だけでなく、部品の欠陥検査、均質性の確認などにも最適です。

 

 

電子部品の形状評価

測定対象                           測定結果

  

熱伝導性分布評価(定性値) ※熱伝導率の均質度をグラフ化できます。

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