医薬品の結晶多形に!

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  • 顕微レーザラマン分光装置

ハイ・スループット・スクリーニング(HTS)分析に最適なラマン分光

この5~10年でやっと医薬品業界でも、薬品製造、安定性、活性の効能を見極めるため、固体での分子状態の分析の必要性が認知されるようになってきました。加えて、特許保護のために、特に結晶相を明確に規定することが、分子組成と同じくらい重要になってきています。
 ラマン分光法は、結晶多形の定性的・定量的情報を得ることができることから、医薬品特徴づけのツールとして、最近特に注目されはじめてきています。

 

堀場製作所製
マルチウェル・マイクロアレイ分析装置
LabRam T™  HTS

特長

96ウェルプレートでの分析が可能 

96マルチウェル内の試料を直接分析することができます。自動化されたマルチウェル・スキャンで、ハイスループット・スクリーニング分析に最適です。

前処理が不要。溶液中でも分析可能です。  

試料の前処理が不要です。水に溶けた溶媒中の試料も分析可能です。顕微鏡用のスライドグラス上や、透過性があればバイアル瓶中でも試料を分析する能力があります。

微量でも分析できます  

数ミクロンの医薬品結晶一粒をレーザマイクロプローブで狙い撃ち。1umの空間分解能で、結晶多形の定性的・定量的情報を得ることが出来ます。

 

 

アプリケーション

構造の類似した薬品の迅速同定に (フルクトース、無水D-グルコース、D-グルコース水和物)

●指紋領域(100~1750cm -1 )

フルクトースと無水グルコースは同じ分子式(C3H12O6)を持ちながら、異なる性質を持つ化合物(異性体)です。水和物の結晶には、無水物とは異なり結晶内に水和した水分子を持っています(擬似多形)。

●CH/OH領域(2500~3700cm -1 )

これら3種類のラマンスペクトルがそれぞれ特有の波形を有していることから、ラマン測定がこれらの類似化合物の判別に有用であることがわかります

 

 

ラマン分光法によるその他の応用例

こちらのような用途にもラマン分光法が使われています
●カーボンナノチューブの測定(立体構造の情報)
●化合物半導体の歪Si測定
●微小領域の応力測定・残留応力分布測定
●薬剤の細胞内目的部位への到達状況(生体サンプルin Vivo分析)

 


堀場製作所製
レーザーラマン分光装置
LabRAM TM HR-800