パーティクルと浮遊菌をリアルタイム計測

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  • リアルタイム浮遊菌カウンタ

浮遊菌の測定には、工アーサンプリングと培養法が、これまで長年にわたり利用されていますが、培養と分析には通常数日間を要し、その間汚染された製品が製造されている可能性があります。TSI社リアルタイム浮遊生菌数測定器BioTrak (TM) 9510-BDは汚染発生をリアルタイムに検出し、さらなる製造環境の安全性向上に貢献することができます。

製品情報

特長

微生物モニタリングの新技術

40年余りの微粒子測定と、国防分野での20年に亘る浮遊生菌数測定の経験を持つTSI社が、特許技術であるレーザー誘起蛍光法(LIF)により、微生物迅速検査法(RMM)の中でも最高感度の生菌数測定器を開発しました。

 

 

オールインワン浮遊菌カウンタ

 

 

 

 

①微粒子測定部(パーティクルカウンタ)

 

微粒子測定部では28.3L/min(1CFM)の流量で総微粒子数(T-CNT)を測定します。
その性能はISO21501-4・JISB9921に準拠しているのでISO-14644-1やEU GMPなどに基づいたクリーンエリアの清浄度評価用としてもご利用可能です。

 

 

②粒子濃縮器


特許技術の高効率慣性粒子濃縮器では、粒子からの微弱蛍光を測定するために2~10μm範囲の大部分の浮遊粒子を保持したままサンプル流量を28.3 LPMから1 LPMまで落として生菌検出部へと導入します。

 

③浮遊菌検出部


浮遊菌検出部では、粒径選別に従来の光散乱法を用い、微生物検出には、レーザー励起蛍光法(LIF)に 基づく特許技術を用いて、微生物・非微生物を識別します。微生物や細胞生存性と関係する粒子は紫外光に励起された時に蛍光します。バイオトラックではこれら自家蛍光をもつ生物粒子を2つの波長帯域で測定することで識別能力を高め、微生物がもつ特有のパターンのみを検出しますので、偽陽性を抑制した測定が可能です。

 

浮遊菌の識別能力の比較

 

 

①粒径(散乱強度) ②短波長蛍光強度 ③長波長蛍光強度 の3つのパラメータを用いることで蛍光を示す浮遊微生物以外の粒子と浮遊微生物を、より高精度に識別することが可能。
蛍光情報1chでは偽陽性が多くなる。

 

2段階の菌検出感度

 

浮遊菌カウンタにおいて、”偽陽性”とは生菌ではない粒子を生菌と判定し計数することです。
その生菌検出(判定)感度を2段階の設定から選択できます。
検出感度の設定は、測定対象エリアの清浄度レベルに応じて選択いただくことが可能です。
■高感度設定・・・グレードAやBなど清浄度が高いエリアのモニタリングに最適です。
■低感度設定・・・グレードCやDなど清浄度が低く干渉物質が多いエリアでのモニタリングに最適です。

 

捕集フィルタ


浮遊菌捕集フィルタは浮遊菌検出部で光学的に分析された全ての粒子を37mmの捕集フィルタで集めることができ、これにより事後のオフラインでの菌種分析を行なうことができます。
TSI社では8時間までの気流暴露における細胞の生存を維持できることから、ゼラチンフィルタの使用を推奨しています。

 

測定例

 

 

ASだとサンプル時以外はイベントをとらえきれないが、BioTrakは経時変化をみることが可能で多くのイベントをとらえられる。