電池保管時の発火事故防止に サーマル監視カメラ
|コニカミノルタジャパン株式会社

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MOBOTIX社 サーマルカメラ

M73

研究室・工場等を常時監視し、発煙・発火を伴う火災の予兆を素早く検知するサーマルカメラです。
目視ではわからない温度を可視化し、材料電池などが発する熱を非接触で検知することで、異常発熱急激な温度変化を即座に捉え、発煙・発火の事故予兆を通知します。
特に、内部発熱を起点とした火災リスクが高いリチウムイオン電池を扱う研究・評価・保管環境において、予知保全の観点から高い効果を発揮します。
また、 粉体・化学材料・廃棄物・燃料など、 自己発熱・蓄熱リスクを伴う対象物にも対応可能です。

 

※サーマルカメラは、消防法に定められた消防用設備ではありません。
 既存の消防設備との併用をお願いいたします。

概要

MOBOTIXは、サーマルカメラで画像や映像を取得し、温度異常・発煙・発火の予兆を早期に検知・通知する火災予防ソリューションです。
物体の表面温度を「面」で測定することで、発火前の異常な温度上昇を即座に可視化・検知できることが特長です。

 

 

サーマル監視カメラの特長

①温度異常をリアルタイムで検知
物体の表面温度を「面」で検知し、発熱初期段階で温度異常を検知することで、火災リスクを低減します。

 

②完全な暗闇・無人環境でも監視可能
可視光不要なため、夜間や無人環境でも安定した監視が可能です。

 

③透過性能が高く、霧や煙の発生する環境に強い
防塵防水規格 IP66に対応

 

④広範囲を少ない台数で監視
長距離撮影に対応し、広範囲を少ない台数で効率的に監視できます。
温度検知エリアを最大20ヶ所まで設定可能です。
エリア別に、警告温度・温度変化率を設定できます。

 

⑤外部機器との連携が可能
温度異常や発煙・発火の兆候を検知すると、外部機器と連携し、迅速な通知・初動対応を実現します。
工場・現場・研究室など、導入先の環境に合わせた柔軟なシステム構築が可能です。

 

LIB火災の現状

リチウムイオン電池関連の火災の現状

近年、リチウムイオン電池関連の火災の発生が増加しており、令和5年には過去最高の167件が発生しました。(東京消防庁管轄内)

 

 

出展:総務省消防庁「事務連絡 リチウムイオン電池からの火災に対する注意喚起について(令和6年9月9日)」

https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/20240909jimurenraku.pdf


リチウムイオン電池火災への対策

試作電池や廃棄予定電池の保管庫・貯蔵庫において、リチウムイオン電池を起因とする火災リスクの低減が求められています。
本ソリューションでは、放水設備と連携し、異常検知時に自動放水を行うことも可能です。
また当社では、リチウムイオン電池引火性の高い材料の保管に適した安全保管庫も取り扱っております。
本装置と併せて、更なる安全対策の強化にご活用下さい。

 


BCP*(事業継続計画)への貢献

ひとたび火災が発生すると、工場の稼働停止をはじめ、事業全体に大きな影響を及ぼしします。

 

 

本ソリューションにより、BCP*に基づき、

  • 未然防止
  • 早期検知
  • 被害最小化
  • 迅速な復旧

に貢献します。

 

*BCP (Business Continuity Plan):事業継続計画
企業や組織が災害や事故などの緊急事態に直面した際、重要な業務を中断させないこと、または早期に復旧させるための計画です。
BCPでは、事故を未然に防ぐとともに、発生時の被害を最小限に抑えることが重要です。
火災は完全に防ぐことは難しいため、発生した場合には従業員や設備が迅速かつ適切に対応し、早期復旧を図ることが求められています。

参照|防災情報のページ-内閣府 
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/keizoku/sk.html

 

導入事例

ドラフトチャンバー内の異常熱監視|大学(研究室)

背景

ドラフトチャンバーを設置している研究室で、廃液・廃材を起因とするボヤ火災が発生。
研究員が常駐していない夜間・休日の火災リスクが課題となっていた。

 

目的

火災の未然防止を目的に、ドラフトチャンバー内の異常な温度上昇を早期に検知できる監視体制を構築。

 

導入内容(アクション)

  • ドラフトチャンバー内を、サーマルセンサー(熱画像) と カラーセンサー(可視画像) で同時に撮影
  • 内容物の状態をリアルタイムで確認可能
  • 異常な温度上昇を検知すると、パトライト点灯・アラーム音・メール通知により研究員へ自動通知
  • 通知は、研究員のメーリングリストへ一斉送信

 

導入メリット

  • 人がいない夜間・休日にも対応
  • ハンディ型カメラにはない「メール通知機能」があり、従業員のメーリングリストに一斉送信
  • 撮影・録画することで、異常発生時の様子を後から画像で確認可能


バイオマス燃料貯蔵庫内での自然発火防止|バイオマス発電所

背景

同業他社にて、バイオマス燃料の自然発火による火災事故が発生。
自社でも同様のリスクに備える必要があった。

 

目的

広範囲に保管されているバイオマス燃料について、
人がいない時間帯でも異常温度を検知できる監視体制を構築。

 

導入内容(アクション)

  • 貯蔵庫内をサーマルカメラで常時監視
  • 設定温度を超えると自動でアラートを発報
  • アラートを受け、パワーショベルで発熱箇所を撹拌し、熱を放出する運用を確立

 

導入メリット

  • サーマルカメラが表面温度を色で可視化するため、温度上昇箇所を直感的に把握可能
  • これまで現地で行っていた温度計測を、事務所からリアルタイムで遠隔監視できるようになり、作業負荷を軽減

煤塵フレコンの表面温度・異常熱監視|産業廃棄物処理施設

背景

過去に、煤塵を収納したフレコンバッグからの出火事故が発生。
再発防止策が求められていた。

 

目的

煤塵入りフレコンの異常な温度上昇を早期に検知し、火災を未然に防止。

 

導入内容(アクション)

  • 施設内に設置されたフレコンをサーマルカメラで一斉監視
  • 設定温度以上の異常熱を検知すると自動で発報

 

導入メリット

  • 発報条件を柔軟に設定可能
    • 例:40℃以上でパトライト点灯→60℃以上でメール通知
  • カメラは高解像度・広角のため、最小限の台数で広範囲を効率的に監視可能

仕様

MOBOTIX M73

 

 

  • 高い堅牢性を誇るエッジAIカメラ
  • 防塵防水規格、耐衝撃規格に対応
  • モジュールを組み合わせることで、サーマルカメラとしても使用可能

 

動作温度 -40~65℃(最低始動温度:-30℃)
保護等級 IK10、IP66、NEMA 4X
光感度

カラーセンサー:0.1 lx @ 1/60秒、0.005 lx @ 1秒
モノクロセンサー:0.02 lx@1/60秒、0.001 lx@1秒

内蔵DVRストレージ 内蔵microSDカード(SDHC/SDXC)、出荷時8GB、最大1TB
MTBF 80,000時間
寸法(W×D×H) 153×232×228 mm
重量 約2.5 kg(センサーモジュール抜き)

 

※製品の仕様は予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承の上、詳細は都度ご確認ください。

 

動画資料

リチウムイオンバッテリーの火災実験映像

バッテリーの発熱から発火に至る過程を再現しました。
異常検知からわずか1分で発火、その5分後に爆発しました。
温度異常を早期検知することが、被害軽減において極めて重要です。


ごみ中継施設での火災対処事例

ごみ中継施設で発生した火災に迅速に対処した事例です。
異常検知から数分後に消火活動が始まり、鎮火されました。

火災発生時は、発煙や粉塵により視界が遮られるケースが多く、通常の監視カメラでは火災状況の把握が困難となりますが、本装置は、温度分布を可視化することで、火災の大きさや温度変化、作業者の動きをリアルタイムで把握できます。